Duong Thi Theu(ズオン・ティ・テウ)
ベトナム北部のハイズオン市生まれ、ダラット大学農林学部にてpost harvestを専攻。
卒業後、イスラエルの育苗農家にて農業研修を1年間行う。帰国後、AGRITECK JAPANに正社員として入社、現在は栽培管理技術者として人員配置やメロンの品質管理及び農作業全般を行っている。
AGRITECK JAPANとの出会い
AGRITECK JAPANを初めて知ったのはダラット大学にあった求人募集でした。
大学での農業の勉強を通じ、日本の農業へのあこがれを持っていたので、千載一遇のチャンスだと思い、すぐに応募しました。日本の農業で好きなところは、今まで味わったことのないような美味しいものが出来るところです。
他にも安全で品質が高いモノを作ると聞いていました。健康にやさしい果物って最高ですよね。
AGRITECK JAPANで学んだこと
学んだことはたくさんあります。その中で特徴的なことは3つあります。
1つ目は木と喋れるようになったことです。
大学で農林学部だったのですが、直接植物と接することはほとんどありませんでした。
面接の時に社長に「木と喋れますか?」と聞かれて、何を言っているのか正直良くわからなかったです。しかし、今となっては何のことを言っているのかわかるようになりました。
その時々で木が何を欲しているか、水なのか、栄養なのか、暑いのか、病気なのか、木を見るだけで木が何を感じているのかがわかるようになりました。今ではメロンの気持ちが見るだけで良くわかるようになりました。これがきっと喋れるという意味なんだと思います。
2つ目は人の割り振りが上手に出来るようになったことです。
各作業の仕事量、予定終了時刻などを考慮し、栽培計画を実現するために一番効率よく人を配置するのです。
言葉で言うのは簡単なのですが、知識と経験がいることなので、最初は全くうまく出来ませんでした。
3つ目は自動環境制御の装置について学んだことです。
ハウス内の温度と湿度の自動調整を窓の開け閉めなど通じて行います。装置の操作についてはもちろん、簡単な修理であれば自分でも出来ます。最初は良くわからなかったですが、今ではメーカーの方と技術的内容についても話せます。
その成果として、同じ問題が起こった時に自分でも直せるようになってきました。
働く上で苦労したこと
環境面が最初は苦労しました。
ハウスの中は湿度も温度も外に比べとても高いので慣れるのに大変でした。慣れてきたら意外と出来るんですけどね。次に苦労をしたのは、木を見ても木の状態がわからなかったし、わかったとしても対処の仕方がわからなかったことです。これは経験と勉強とでしかカバーすることは出来ません。
これからもっともっと栽培のことを勉強したいし、post harvestでも活かしていきたいです。
今後に向けて
2016年に約2か月、日本のメロン農家に研修に行きました。
言葉の問題はありましたが、楽しかったです。日本の農家の栽培方法と私達AGRITECK JAPANの栽培方法の違いというか差を学ぶことが出来ました。これからはその差を一つ一つ埋めでいきたいです。